ささやかにたのしくいきたい

日々楽しく幸せに生きていたいオフィスワーカーの日常と覚書です

それもこれもはなのせい

平日は毎朝満員電車で

できるだけコンパクトにまとめたつもりの髪は

男の人のスーツでゴシゴシとこすられ、

新しい挑戦のつもりで買ったいつもより高いヒールは

出してすぐに三回も踵を踏まれ、

少しだけでも気分をよくしようと着た服は朝から汗でぐっしょりしている。

 

やだなぁ。

 

職場に着いて昨日も一昨日も修正した資料を修正する。

ミーティングでは合意した、あるいは方向性の一致を確認できたはずが

個別に電話で彼らがやらないことについて延々と聞かされる。

新しいことがしたい、と言う人は他人の何かに頼りきっているのに

まるで自分でそれを決めたと思えるように話を進めていく。

 

あぁ、いやだ。

 

嫌われることの少ないコンサバ風な服をなんとなく着続けて

忠臣蔵のようなワイドパンツを見えていないかのようにやりすごし

カラフルであたたかなフェイクファーをこっそり触って

繊細なレースのブラウスを至近距離で見つめたら

ぼんやり混雑する電車に乗る。

立っていれば隣の乗客の身体の揺れを支え、

座っていれば隣の席の男が足を組み、その肩に圧迫される。

 

ほんとにほんとに、いやだ。

 

コンビニで小さなサラダとサンドイッチを買ったら

いつの間にかダウンロードしていたお気に入りの曲をかけて

少し泣きながら何が気に入らないのかなぁ、と思う。

 

こんな毎日がいやだ。

イノベーションに憧れ続けるルーチンワールドの住人がいやだ。

起きたことを知りたいのにキャスターの感想文を聞かされるテレビのニュースもいやだ。

 

なによりやっぱり、こんな自分がいやだ。

いつまでも思春期のようなことを思って、

どうありたいかを自分に問う。

 

あぁそうか、あまったれて生きていたいんだな。

耳鼻科でもらったアレルギー用の目薬が舌の上に痺れるのを感じながら

むかし耳鼻科のおじいちゃんが

「鼻が通るようになったらスッキリしてモヤがとれて、もっと頭良くなる」と言っていたのを思い出す。

 

鼻は万年つまっていて、

世界はずっとつまんない。

これはたぶん鼻のせいだ。