居心地の悪い不安
最近、しばしばスティング先生のこちらをしみじみ聴いていることがある。
Englishman In New York, a song by Sting on Spotify
かつて感じなかった素晴らしさ。
おしゃれ感に包まれた孤独は特別なチョコレートのようにじんわりと染み込んでくる。
思えば子供の頃から妙に居心地の悪さを感じる瞬間があった。
特にそれは風呂上がりやプールが終わった後に強くなった。
家族や友達と居ながらきっとここは違うのだろうと感じて不安だった。
いくらか水分がひいていけば薄れていくものの、
その感覚はなんだか気持ち悪くて
そのくせ確かめたくなるような余韻を持っていた。
大人になってしばらく経ち、あの感覚はほとんど思い出さないが
時々自分の居場所は用意されているわけではないとしっかり認識させられることが起きる。
いくら小さな居場所を築いても定期的に綻びが目につき、
(時には自分で穴を広げているようでもあるが)
改めてこれは安定するものではないのだと自分に言い聞かせる。
それはやはり気持ち悪くて不安を増幅させるが
尾が長いのでなくなったのかそうではないのかを確認してしまう。
確認していなくてもスティング先生を再生している。
しかし、面白いのは今の世界がとにかく便利なので
ここに居場所がない気がしても同じような感覚を持つ者の感性を楽しむことができる。
Spotifyのプレイリスト、わたしも気持ち縛りで作ろうかな。
そしてそろそろ日本橋三越さんで英国ウィークが始まっているので
いいスコーンを探しに行こうかな。
Mitsukoshi British Week 三越英国展 | 日本橋三越本店 | 三越 店舗情報
孤独は楽しまないと損だ。
傷つくのも楽しみたい。
ずっとそうしてきたし、これからもそうしてやる。