海外ドラマ『ベイツ・モーテル』の感想にちょいネタバレ

結局他のドラマを間に挟むこともなく、

空き時間をフル活用してあっという間に見終わりました。さっき。

いろんなことを思いました。

わたしはPrime Videoで観ました。

ベイツ・モーテル シーズン1 (字幕版) https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.32a9f5e2-d91c-2d3f-9158-6be27ff84267&ref_=atv_dp_share_seas&r=web

他にもいろいろ観る方法はありそうです。

しかしプライムビデオもそうですが、突然観られなくなったり

追加料金がかかることもあるので気をつけましょう。

観てる途中にあげたやつ

日常のほとんどはベイツ・モーテルで忘れられる - ささやかにたのしくいきたい

家族がドラマ自体あまり好きでなく、

このようなテイストのものは更に観ないタイプで、

「これを観ることによって得られるものは何か」と訊かれました。

素直なコミュニケーションで、これはこのままの疑問だったと思われます。

わたしが数時間後に答えたのは

・現実で不思議なことが起きたとき、

  何をしたらどうなるかは自分で考えるしかないが

  ドラマでは登場人物がいくつかのパターンを示してくれる

・現実で他人に何かを相談するとき、

  状況を伝えるうちに相手がこちらの感情を推測することがあるが

  ドラマでは観た者同士で同じ体験をしているので

  感じ方や感想はそれぞれに純度をもつ

という2点です。

伝えなかったこととして以下もあります。

・普通に幸せに生きることが難しいときやそういう人が

  どうやって足掻くかは自分の選択肢になる

ちょっと自分の闇の部分ですね。

時間帯や感情の状況によってはむしろこっちを強めに回答したかもしれません。

この問いをもらったおかげで、ドラマの感想をあげておくのは

誰かの何かに役立つかも、と思うようになりました。

前回あげたときはとにかくネットで検索してネタバレしたら申し訳ないと思っていたので、すごい変化です。

よくあらすじをまとめてくれる方がいますが、

連続ドラマだと最初の5話分くらいのネタバレにはなると思うので

わたしはネタバレしないあらすじの書き方がまだよくわかりません。

映画の予告や広告はもちろん、タイトルでも気に入らないことがあるくらいです。

そのくせあらすじを調べたり予告をみたりします。

時間が大事な現代ではあらすじを誰かがまとめてくれているのが非常に役立ちますね。

さて、シーズン5の最終話まで観た感想を書いておきます。

最終話直後思ったことは「あっれぇーーーー！？」です。

コナンくんが小学生ぶるときのやつです。

今までこれだけはないと思っていたことが起きたからです。

見終えてすぐ他人の感想も調べました。

なんか自分おかしくなったんかと思ったからです。

(これに興味奪われすぎるだけあって、自分が常にさわやかな思考だとは思えないので)

しかし、「こんなの嫌！」ということは全くなく

きっとこの価値観のドラマだから、わたしはこんなにのめり込んだんだと思います。

不思議がりながらも、これほど素晴らしい終わり方はないと思いました。

唯一の味方で家族の腕の中で、一番の家族に会いに行ける彼もそうですし

苦労しすぎてきた優しくて素直な彼が幸せに生きていけることも。

ここまでの犠牲の量に見合っているとはいえませんが

ここまでの悲劇から最大値の幸福にたどり着いたと思います。

リアーナちゃんもどうにかうまく生きていけてるといいな。

そしてここまでを振り返って、

魅力的な人がたくさんいたなぁとしみじみ思いました。

ノーマ、ノーマン、エマ、ディラン、アレックス、ケイレブは全員好きで全員の幸せを願いながら苦しませてもらいました。

しかし全員出会った印象はあんまりよくないですね。

回を追うごとにどうしようもなさも含めて愛しくなってくるのは

このドラマを作ったみなさんの素晴らしい腕前なのだと思います。

リモは最初から最後まで好きでした。憎めないし絶対いい人ですよね。

だからそのポジションだしちょい腐ってる。でもいい人。

わたしが今回学んだのは、閉じた世界から動けないとき

誰も傷つけず正しい行いを貫いていても誰も救えないということです。

ディランはたぶん三人目の主人公で、わたしにとって一番強いメッセージを持つ登場人物なのでそう思うのかもしれません。

同じ母を持つノーマンはノーマンとして正しさから出られずに

他の人から押し付けられるものに苦しめられ

自分の知る強い味方であるノーマを作ったのではと思います。

わたしにはわからないこともあると思いますが。。。

そしてディランのようには苦しまず、誰かのために生きていたのはアレックスでしょうね。

すぐいいとこ取るので最初は嫌いでしたが、強くなるためにはいい実績やポジションが必要なのも一部確か。

ノーマのメルセデスを取り返したあたりから、「アレッ、この人……」と思いました。遅いかな。

そういう意味では、エマは好きだし本人は何も悪くないけどずるいとも感じます。

全く本人は悪くないんですけどね。

無理矢理言うなら魅力的で汚くないからずるい……自分が嫌になるコメントですがそう感じてしまうのです。

ちょっとだけ自分に重なる部分を感じるせいもありそうです。

何もできなくて、なのに知りたがって、なのに自分だけでも大変、てことをしばしば忘れる。

しかし妻になり母になったエマはとても強くなって素敵でしたね。シーズン5ではつらいことになりましたが乗り越えてくれたようで嬉しいです。エマは光です。

ノーマはほんとに罪深い。

つらい過去がいけないのはもちろんですが、

やっぱりあんなにも魅力的で脆くて、他人にすぐ頼ってしまうのは本当に悪いと思います。

でも幸せになってほしかったなぁ！

アレックスとノーマンとで平和に生きて欲しかったです。

アレックスくらいしか幸せにはできないよなー、

と思ったけどアレックスはそりゃ捕まるよなー、とも思ったので難しいとは思いますが。。。

そしてノーマンのことはもちろん素人としてしかわかりませんが

ノーマンも相当辛い中をがんばって生きていたんだと思います。

自分の弱さにも気付いていたのでしょうし。

病んでしまったことを思うと、本人にはつらいでしょうけども治療するべきだった。

生意気にも現実のことを語ると、

世界には精神を病んで法を犯す人たちがいます。

治療して普通の暮らしに戻り、また法を犯す人もいます。

とても難しいことなのだと思いますし、彼らの人格を入れかえるのは違うと思います。

しかし彼らの権利と他の人の命が釣り合うとも思いません。

これについてはそのような事件の情報を目にする度に考えていますが、

わたしのような者には何も思いつきません。

つらいです。

話をドラマに戻し、わたしのいちばんさんたちをまとめてみます。

このドラマでいちばん悪い人たち、それはノーマの過去を苦しめてきた弱者をすぐ犠牲にする人たち。

いちばん罪深い人、それは影響の大きいノーマ。

いちばんやばい人、それは治療を拒否してしまったノーマとノーマの中の人格。

光はエマ。もっと光はケイティ。

闇は閉鎖的で弱いものを追い込む世界。

ノーマを苦しめた人たちともリンクします。

このドラマで嫌いだった人たち、それは先生たちです。

学校の先生たちも、心理学の先生たちも、上の方のキレイなところから何か言うだけで何もしてくれない。

エドワード先生を信じたかったけど、あんな言葉で退院を許すなんてやっぱり上の方の人なんだと思いました。

他人を導く、治す、というのはすごく素晴らしい仕事であり役割ですが

わたしの価値観ではこの人たちがやることは上に立って綺麗事を並べることじゃないと思います。

もちろん相手や内容によってはうまくいくことがあるでしょうし、

そして正解なんてもちろん素人のわたしにはわからないのですが。

たぶんというかわたしが思い付く中で一番のやってほしいことは、自分を守ってくれる居心地の良い居場所になってくれることです。

そうなると先生という立場ではいられないので、先生に期待することではなさそうですね。

だからノーマが関係しちゃったひげの先生がいちばん嫌いです。

弱くて拷問に堪えられなかったし。

わたしがこのドラマから学んだのは

・自分の都合や気分で弱い人を利用しない。

・世界に使い捨てられそうなときにそのまま耐え続けない。

・人生は自分で選べる

・面白いドラマは一気にみてしまう

ということです。

先日これを見られなかった日にテレビのバラエティ番組見てたらつまらなすぎて震えました。

わたしがベイツ・モーテルの登場人物だったらテレビはもう割れているでしょう。

もしくは……と考えるのはやめておきましょう。

どの番組を観るかも、どんな人生を生きるかも、

自分で決められるということを忘れずにいい成長をしていきたいです。

年末年始、時間もたくさんありそうですし。

長文をまさか最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら本当にありがとうございます。

まとまってなくてごめんなさい。

またいつか会えたら嬉しいです。